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新聞・雑誌 広告制作用語集

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新聞・雑誌  広告制作用語集

広告制作に関わっていると、何となく使っている専門用語。
でも本当はよく分かってないかも…、ちゃんと説明しようとすると自信がない…
なんてことはありませんか?(私はあります。)


今回は、製版歴70年以上の当社が新聞・雑誌広告制作時に
頻繁に使用する用語を中心にピックアップしました。
皆さまの「あれ何だっけ?」に少しでもお役に立てれば幸いです。


1.NSACエヌザック(Nihon Shimbun Ad Color)


⼀般社団法⼈ ⽇本新聞協会によってリリースされた、新聞カラー広告色見本基準のことです。新聞印刷の特性を反映しているため、NSACに準拠した色校正とそうでないものとでは、新聞紙面での再現性に差が出ることになります。2022年10月現在の最新バージョンは「NSAC2017 Ver.1.0」。
 

2.JMPAカラー


⼀般社団法⼈ ⽇本雑誌協会(Japan Magazine Publishers Association)が策定した雑誌広告の⾊基準のことです。JMPAカラーに準拠することで、⼀定の再現性を保った色見本の出⼒が可能となります。

これにより制作側(制作/製版/広告会社)で出⼒した⾊⾒本を印刷会社へ届けなくても、オンラインでJMPAカラーに準拠したデータ(J-PDF)を送稿すれば、印刷所側でJMPAカラー対応プリンターから同質の色見本を出力することができ、作業⼯程・時間の短縮が可能となりました。2022年10月現在の最新バージョンは「JMPAカラー2018」。

3.N-PDF


日本新聞協会と日本広告業協会が、新聞広告に特化した規格として策定したPDF規格。印刷用として作成されたPDF/X-1a形式をベースとしています。通常、DSWebにて送稿する際は、このファイル形式になります。

 

4.J-PDF


雑誌広告の⾊基準であるJMPAカラーに準拠したPDF規格。通常、DSWebにて送稿する際は、このファイル形式になります。

 

5.N-SIZE


日本新聞協会広告委員会によって定められた、新聞広告の推奨制作サイズのことです。
1つのデータで複数の新聞社に送稿できることから、「原稿制作の手間などが軽減できる」というメリットがあります。
デメリットとしては、各新聞社の仕様に合わせて拡大・縮小されることがあります。そのため「QRコード」や「原寸大の商品紹介」などを扱う場合は各新聞社規定の入稿サイズでの制作をおすすめします。N-SIZEの対応状況は新聞社によって異なっており、当社ではトラブルを未然に防ぐために各新聞社の仕様や対応状況の確認を事前に行っております。また、各段数ごとサイズが決まっています。
n_size@2x.png

 

6.DSWeb(Digital Send Web)


株式会社デジタルセンドが提供する、新聞・雑誌広告のオンライン送稿サービスのことです。 現在の新聞・雑誌広告原稿の送稿⼿段として主流となっております。(媒体によっては対応していないものもあります)

 

7.TACタック値(Total Area Coverage)+ UCR(Under Color Removal)


TAC値とは、印刷機で使用される総インキ量のことを指します。 CMYKでの印刷の場合、理論上は400%が最⼤値ですが、現実的には、インクの裏移りや汚れなどの不良品の発生防止のため、400%よりも低くすることが基本となります。新聞は媒体によりますが240%以下、雑誌は320%以下と基準が定められているため、基準を超えたデータは原則として送稿できません。TAC値を規定内に抑える手法として、UCR(Under Color Removal)があります。これはシャドー部(影など絵柄の色が濃い部分)のCMYインキをK(墨インキ)に置き換え、色の見た目をあまり変えずにCMYK総インキ量を軽減します。

 

8.セーフティ(追い込みサイズ)


断裁時に文字やロゴ、商品画像などが欠損しないように設けられるスペースのことです。当社では特に指定が無い場合は10mm以上を目安としております。

 

9.プリフライト


Adobe Acrobatのデータチェック機能のことです。PDFが印刷に適しているかチェックすることができます。

 

10.塗り足し(ドブ)


断裁時の誤差などで紙の周囲に白地が発生する場合があり、これを防ぐために絵柄は仕上がりサイズより天地左右各3mm程度はみ出させて作る必要があります。 通常、商業印刷物や雑誌原稿は3mmですが、掲載する場所によっては例外もございます。(新聞広告は規定の広告サイズぴったりで送稿するため基本的にドブは不要です。)

 

11.まとめ


この記事では、新聞・雑誌の広告制作で使用される用語をピックアップしてご紹介しました。
普段現場ではごくごく当たり前に使用されている用語ばかりですが、時の流れとともに少しずつ意味・ニュアンスが変化しているものもあったかも知れません。当社はそのような変化に常に対応してきました。

新聞・雑誌の広告制作での困りごとなどお気軽にご相談ください。



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