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SDGsカレンダー

SDGsに貢献できる素材とは?用紙やカレンダーの製本素材についてご紹介

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SDGsに貢献できる素材とは?用紙やカレンダーの製本素材についてご紹介


最近「印刷物を作る中で、できればSDGsに貢献できるようなことがしたいんだけど…」というご相談を頂くことが増えています。

今回は、そんなご要望にお応えする印刷素材について、この時期印刷需要の高いカレンダーを題材にしてご紹介します。



1.SDGsとは

最初に、改めてSDGsとは何なのかを少し整理したいと思います。

SDGsとはSustainable Development Goals の略称で、「持続可能な開発目標」という意味の言葉です。
内容としては、貧困やエネルギー問題、人同士や国家間での不平等などの課題を解決することで、持続可能でよりよい世界を目指す国際目標となっています。


SDGsは、国が施策行うだけでなく、企業や個人のレベルで「できることから取り組んでいく」ことが重要であると言えるでしょう。

2.こんなトコから? SDGs

SDGsについて振り返りが済んだところで、ここからは本題の「SDGsに貢献できる印刷用紙や加工の素材」についてご紹介していきます。

【カレンダー本文に使える用紙の種類】

カレンダー本文

私たちが毎日様々な用途で使っている紙は、主に木材を原料として作られています。
脱プラスチックの流れで需要の高まりを感じる一方、世界各地の原生林が農地や植林地へ転換されすぎたり、違法な伐採が行われたり、といった問題もはらんでいます。
それでは、どんな紙を使えば「地球にやさしい」と言えるのでしょうか。

■FSC認証紙

まずご紹介するのは、FSC認証紙です。各種製品につけられた認証マークを目にしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
FSC認証を受けた紙は、森林の生物多様性や周辺地域などを守りながら適切に生産された製品である、と保証された紙なのです。FSC認証紙を使うことで、生産に関わる業者や地域を支援することが可能です。

■間伐材を使用した紙

人工林を適切に管理していく中で「間伐」は非常に重要な作業です。
木々が密集して生えていると地表に光が届かず、背の低い植物の生育が阻害され、土砂崩れなどの可能性が高まったり、地面の水分を保持しておく力が弱まったりしてしまいます。間伐で木々の一部を間引くことで、上記のような問題を防ぎつつ、残した木々の成長を促すことができるのです。間伐の過程で間引かれた木を「間伐材」といい、これを有効に活用することで適切な森林の経営を支援することに繋がります。

■非木材パルプを配合した紙

非木材パルプはその名の通り木材以外の材料から作られたパルプで、それを配合した紙を非木材紙と言います。

例として、「バナナペーパー」という製品をみてみましょう。
「バナナペーパー」はバナナの茎を原料の一部として使用した紙です。
バナナの木は一度しか実をつけないので、バナナの収穫時には古い茎を切り落とす必要があります。バナナペーパーは、以前はゴミとされていた部分を材料とすることで、廃棄物を減らしつつ木材パルプの使用量削減に貢献しています。
また、バナナペーパーを作る過程で現地の住民に適切な労働環境や賃金などを提供しており、日本で初めてフェアトレード認証を受けた印刷用紙となっています。(バナナの繊維配合率が20%以上の製品のみ対象です)

その他にも、非木材パルプには色々な材料が用いられています。そしてその素材は、何かを生産する過程で生まれた廃棄物であったり、過剰な生育によって他の植物へ悪影響を与えることが問題視されているものであったりすることがほとんどです。

〈非木材パルプ材料の例〉
●サトウキビの搾りかす
●お米のもみ殻
●竹

非木材紙を使うことで、新素材を使った紙を開発した企業や原料の生産に関わる方を応援することができます。

【加工の種類】

■紙製のリング

カレンダーリング加工


最近では、従来のカレンダーで多く使われていた金属製のリングやプラスチック製のリングではなく、紙製のリングを使ったカレンダーを見かけることが増えてきました。特にプラスチックは、流出したゴミが紫外線などで砕けて回収困難になり海洋汚染などを引き起こしていることが問題視されています。 紙製のリングはプラスチックの使用量を抑えることができるだけでなく、使い終わった後に分解・分別して捨てる手間も省くことができます。

■木製スタンド

カレンダースタンド


カレンダーに綴じ加工を施さず、木製の差し込み式スタンドに置いて使用するのもおすすめです。この方法であれば、スタンドを手元に残して翌年以降はカレンダーが印刷された本文の用紙だけを入手すればよくなります。

使用する素材を工夫することも重要ですが、使えるモノは繰り返し使用してゴミの量を減らすというのも環境への配慮という観点から非常に重要なことです。


3.まとめ

今回は、SDGsに貢献できる印刷の仕様についてカレンダーを題材にご紹介してまいりました。

年末や期末は、社内の備品を見直すチャンスでもあると思います。
この機会に一度、SDGsへ貢献する製品を試してみてはいかがでしょうか?

当社では、カレンダーに限らず様々な用途・目的に合わせたノベルティアイテムや印刷仕様のご提案から承ります。
ご興味のある方は、以下のリンクから併せてご覧ください。

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