交通広告で気をつけたいこと
今回は、交通広告に携わるのがはじめての方や、「普段あまりやらないから、何に気をつけたらいいのか自信がない…」という方向けに、交通広告のポイントについてまとめたいと思います。
少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
1.まど上ポスター
■紙について
路線によっても異なりますが、まど上広告は基本的に天井と壁の間の湾曲部に掲出されています。
その結果、ポスターだけでは掲出時に紙がたるんでしまうことがあるのです。それを防ぐために、ポスターの裏に厚紙を貼り合わせる「合紙」という処理を施します。
媒体ごとに厚紙の斤量に指定があることも多いので、仕様書をよく確認するようにしましょう。
■サイズについて
原稿のサイズが、大まかに分けて2種類あります。
1つはB3サイズ、2つ目がインターサイズです。
同じビジュアルを複数の路線に掲出する、という場合は特に気を付けておきたいポイントですね。
2.中吊り広告
■紙について
中吊り広告では、一般的に110kgの紙の使用が推奨されています。その一方で、中吊り広告には片面印刷のものが多いため、印刷する絵柄が「ベタ面の多いもの(=インク量の多いもの)」だった場合に反りが発生してしまうことがあります。
その場合は、反りを防ぐために若干厚めの紙を使うことになりますが、110kg以上の紙を使用する場合は事前に確認する必要があったり、媒体審査に時間がかかったりします。使用する紙の厚さは慎重に選び、印刷会社ともよく相談するようにしましょう。
■サイズについて
中吊り広告では、B3シングルとB3ワイドという2種類のサイズに分けられます。B3ワイドは、B3シングルを横に2枚並べた大きさになります。通常の「B2」サイズとは全く異なるので注意しましょう。
くわえとは、掲出用のフレームや留め具に隠れてしまうスペースのことです。重要なテキストや絵柄など、隠れてほしくないものを配置しないように注意しましょう。
また、くわえのサイズは各媒体によって異なるので、その時々の掲出サイズをしっかり確認するようにしましょう。
3.その他
■電車内ビジョン広告
最近ではドア上やまど上に設置されたモニターが広告掲出枠の役割を兼ねている車両が増えています。紙の中吊りや、ステッカー等と併せて掲出することで、訴求効果UPを図る方も多いのではないでしょうか。
■ドアステッカー
各路線ごとに形・サイズ・素材に指定があり、注意が必要です。例えばJR東日本では推奨素材の指定もあるなど厳密に仕様が定められています。
4.最後に
今回は交通広告を制作する際の気を付けたいポイントについてまとめてみました。
交通広告は新聞・雑誌の使用と全く異なるので、なかなか慣れなかったり、案件の度に「前回どうしてたっけ?」となってしまったりすることもあるかもしれません。
交通広告に詳しい印刷会社に発注できると安心ですね。
当社では、紙からデジタルまで幅広く対応しております。
交通広告で気になる点があれば、ぜひお気軽にお問い合わせください。!
浅野製版所の交通広告サービス詳細を見る